パパウォッシュのイー・エス・エス、須釜です。
先日のブログで、ESSが今注目している植物「サンカヨウ」についてご紹介しました。
ご覧になった方から、「こんなにきれいな花があったなんて!!」と驚きのコメントをいただきましたが、実は見た目の美しさだけではない魅力を秘めた植物なのです。
今回は、サンカヨウの花に存在する酵母を活用して化粧品原料を開発したメーカーの研究員、郡司様にお話を聞きました。
「透明花酵母エキス(メチニコビアエキス)という名前は初めて聞きましたが、どのような原料なのでしょうか?」
郡司様「サンカヨウはアジアと北米でしか発見されていない高山植物で、世界的に稀少性が高いんです。
さらに、一般的な植物エキスは植物自体を人の手で育てて産業化していることが多いのですが、サンカヨウは産業化されていないので大規模に生産することができません。
そういった意味でも珍しい原料になるかもしれませんね。
ちなみにメチニコビアエキスという表示名称は、私たちが業界で初めて取得したものになります。」
「なるほど、まだあまり世の中にも知られていない、知る人ぞ知る原料なんですね。ご自身で採取されたんですか?」
郡司様「サンカヨウは自然公園など採取が禁止されている場所に生育していることが多いのですが、今回は北海道大雪山の観光協会の協力を得て、自然公園の採取禁止事項を遵守して花の酵母を提供していただきました。」
「花そのものではなく、花に存在する酵母由来ということでしょうか?」
郡司様「はい、とても珍しい花のため、自然保護の観点から花そのものではなく、花の蜜に存在する酵母を活用して開発しました。この酵母は花から甘い蜜をもらう代わりに、特有の香りで虫を呼び寄せることで受粉を促す役割をしています。
花と共生している酵母の存在にとても興味を惹かれ、調べていくうちに人の肌にも素晴らしい効果をもたらしてくれることが分かったんです。」
「美白作用に加え、抗糖化や抗カルボニル化、保湿やハリの向上など、本当に幅広い美容効果を発揮するんですよね。中でも郡司さんが注目している点があれば教えてください。」
郡司様「一般的に酵母にはアミノ酸をつくり出す働きがあるのですが、メチニコビアエキスにはアミノ酸の中でもリシンを多くつくり出す働きがあります。
リシンは抗糖化、抗カルボニル化に効果的なのですが、近年は日本人の食生活が欧米化し、リシンが不足しがち。外から補うという意味でとても有効な成分だと思います。」
「濁りの元になる糖化やカルボニル化には、リシンが効果的なんですね。メチニコビアエキスの稀少性や効果の特長がよく分かりました。」
郡司様「メチニコビアエキスは大自然が生み出した素晴らしい原料です。この原料を配合した化粧品を使う際は、サンカヨウが育った北海道の大雪山にも思いを馳せていただき、自然の恵みを感じていただけたら嬉しいです。」
いかがでしたでしょうか?原料の開発をされた方にお話を聞ける機会は滅多にないので、とても貴重なエピソードを皆さまにお届けできて良かったです♪
ESSがサンカヨウに注目する理由とは…?も併せてご覧ください(*^-^*)